2014年01月26日

これはゴールではございません

大学に入りたての頃のことです。私は、さあ、いよいよ大学の勉強ができる!かんばるぞ!と意気込んでいたものの、勉強がうまく身に入りません。資格試験も、英語の勉強も頑張りたいのに、集中力も理解力もいまいち。受験生時代より頭もずっと悪い気がする。大学生って誘惑が多いからかな。そんなに頑張ったつもりもなかったけど、受験ストレスがまだ抜けてないのかしら…

最近、これは当たりまえのことだと分かりました。
主に中高生が取り組む「哲学対話」(永井均 著)に「継続するには、区切りをつけない方がいい」という内容があります。世界は変化と流れに満たされています。小さな個人が区切りをつけても、時間の流れに取り残されるだけです。
また、茂木健一郎の本にも「脳は言葉の(思った)通りに反応する」ということがよく書かれています。だから「これがゴール」「やっと獲得した(つまり、終わった)」と思うと、その後の活動を脳が停止してしまうのです。つまり、ひとつのゴールを見つけてしまうと、次のスタートを切るのに大きなエネルギーが必要になってしまうわけです。
なるほど、前から中学や高校受験に関しては、第二志望や第三志望に入った生徒がよく伸びていることには気づいていましたが、ゴールと認識していないから、脳が継続のサインを送り続けていたのですね。そうすると最初のころの勉強に取り組みやすいわけです。
合格しても、なんらかの継続を続けること。
私はよく合格した生徒から「今からどんなことをすればいいですか?」と聞かれるのですが、本を読みなさい、とそれぞれにおすすめの本を渡します。
たいてい、半数の生徒が受験を終えるとここでの勉強を停めますが(しばらく休んで、新生活に合わせて受講スタイルを再検討する方が多いです)、こうしたことを考え合わせると、何かは続けた方がいいのかもしれませんね。

受験が終わった人に絶対のアドバイス。
特に、中学入試や高校入試は学生生活においても、まだまだゴールなんかじゃありません。でも、それを目標に頑張ってしまった場合、少し気が緩むのは当然。でも、「終わった!」と思わないで。これから、と思って、受験勉強ではない勉強、本を読むとか、難問に取り組んでみるとか、試してみてください。

ちなみに、ペーパーテストは脳の統合機能(ディベートする、文章でまとめる、他の人と協力して折り合いをつけながら何かを生み出す、などの知識を実際に役立てたり応用したりする力)を鍛えないので、できればこの時期に何か知りたいことについて、とことん向き合ってはいかがでしょう? あこがれの職業でも、スポーツ選手でも(オリンピックですね!)どんなことをしているのか、どんなことをすればなれるのか、歴史的背景などなど、本でもインタビューでもして、調べてレポートにまとめます。今後のモチベーションも上がって、一石二鳥。
よくわかんないな、という方は、とりあえず、新しい学校に入るまで、何冊本を読めるか、没頭してもいいかもですね。

さて、私も書きかけの原稿を仕上げますか…
posted by るみ先生 at 20:20| Comment(0) | 塾長のつぶやき

2014年01月05日

新年にあたり

新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

今年もにぎやかなお正月でした。子供たちが騒ぎ泣き、そして笑う。それを見て世話にあけくれる母も嬉しそうでした。

さて、今年は年末にした「新年の誓いを続ける3つのコツ」という講座を年始にも神戸新聞文化センター・六甲道教室でも1月19日にします。エニアグラムにNLP、読み漁った茂木健一郎やケリー・マクゴニガル、シーナ・アイエンガーなどなど、応用できるものはすべて応用し、シンプルに組みなおした渾身(?)の講座です。なかなかよかったので、新学期に教室でも同様の特別講座を開こうかと思っています。

そんなわけで、私も新年の誓いを心新たに立てました。
すべてを新しく、今ここでできることのすべてを打ち込んでいく。

年末にポール・マッカートニーのコンサートに行ったのですが、その時の新曲「NEW」はいい曲、しばらくiPodでリピートしまくっていました。

We can do what we want,
We can live as we choose.
You see there's no guarantee,
We got nothing to lose.
Don't look at me,
I can't deny the truth
It's plain to see
Don't look at me

All my life
I never knew
What I could be, what I could do
Then we were new.

「したいことはなんでもできるし、選んだように生きられる。保証はないけど、失うものも何もない」、「何になれるか、何ができるか、分からなかった。だからこそ、新しくなった」ここばっかり歌っている気がします。

そして、年末に聞いた紅白の泉谷しげる「春夏秋冬」、あのライブは賛否両論あるようですが、私はあの、語りかける相手を前に置いたような歌い方、心に響くものがありました。
「今日ですべてが終るさ 今日ですべてが変る 今日ですべてがむくわれる 今日ですべてが始まるさ」これもハードリスニング。毎日、「今日ですべてが変わる、今日ですべてが始まる」なんて言ってみる。

さて、もうひとつ国語の先生らしく、古典から引用。
徒然草の155段に以下のようなくだりがあります。
「春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ、秋は即ち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり、梅も蕾みぬ。木の葉の落つるも、先づ落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌しつはるに堪へずして落つるなり。迎ふる気、下に設けたる故に、待ちとる序(ついで)甚だ速し。」

そう、すべてを新しくするとはいえ、それは既に「迎ふる気、下に設けたる故」。継続しながら変化していく、止まらないで前を向く。

今年も去年以上に辛いことや悲しいこともあるかもしれない。でも、もっとすばらしい喜びや楽しみもあるかもしれない。

いいことばかりの去年ではありませんでした。犬の高齢化と病気やけがでなんども抱えて病院に走らないといけないこともありましたし、家族と行き違い、時にいさかいになることもありました。仕事の上でも、時には讒言を否定したくなったり、理不尽な妨害を非難したくなったこともあります。しかも、それをする・戦うことで問題は解決するとは思えない時、苦しくても泣いても、理性で乗り越えなくてはなりませんでした。
でも、そんな私を、多くの人が、そして理解者が、いとしい子供たちが、さらに共に創りだそうとする仲間が支え、愛情をもって応援してくれました。精神的なサポートも、具体的なアドバイスも、私一人ではここまでの知恵は出せませんでした。
すばらしい一年だったと思います。

余談ですが、生徒さんたち(うちの子ども)に悩まされたでしょう?と言われることがあります。実は全く悩みませんでした。苦しいとも思いませんでした。どんな状態の子供たちにも、嫌だと思ったことがないんです。自分のサポートと力量不足を嘆くことはありましたが、いかなる状態の子供たちも長期的な視野で何をすればよいか、彼らが自分の能力を存分に発揮できるようになるにはどうすればよいかを考えるとき、解決すべき問題とその難しさに立ち向かうことはあっても、それができる幸福しか感じなかったんです。本当にラッキー。もちろん、お力になれない残念さを感じたことはありましたが。

松桜塾には、自分の夢を叶える資格習得のために離れる人もいましたし、新しくスタッフとして参入してくれる人もいました。とんでもなく大変な時期も一人頑張ってくれていたスタッフ、そこへ幼いお子さんを抱えながらも育休を終えて戻ってきたスタッフもいます。
みんな夢と目標を持って頑張っています。私が頑張らないわけにはいきません。

今年、これまでの生徒さんたち、そしてこれからの生徒さんたち、これまでのスタッフ、これからのスタッフ、迎える「気」は満ち溢れています。ここに、今年すべてを新しく、今に焦点をあてて、迎えようと思います。
長くなってしまいました。
皆さま、重ねてよろしくお願いします。

松末 留美
posted by るみ先生 at 10:41| Comment(0) | 塾長のつぶやき