2015年11月06日

懇談→研修→入試

懇談が一通り終わりまして、現在は意見の集約とフィードバック、講師間での共有を進めています。
さらに、どうすればよりよく教えられるか、どうすれば個別のニーズにベストに応えられるか、こんなことを考えながら、現在は研修・セミナー・勉強会の日々。11月って、なぜか講演会なんかも多いんですよね。

そこで決まって語られるフレーズがあります。
「現在は、明治維新以来の時代の変革期である」
確かに。
5年前は普通でなかったことが普通になり、また変革のスピードは加速している。
ネット上で話題になりましたが、「2020年になくなる職業」予想は、現実に起こっている変革・イノベーションと合わせると信憑性も高い。
日本の大学改革の一環として入試改革も行われますが、その内容もかなり刺激的。CBT-IRTのシステムを聞いた時には、若干クラクラしました。
複合型と総合型の学習システムは、オランダやアメリカの一部の私立学校のシステムを見たこともあって、私にはとてもまっとうな発想に思え受け入れやすいですが、他の人にはどうでしょうね。
今の学習システムで「よい」成績を収めたり、今までの学習方法で「よい偏差」を生んできたということが、同じように高い価値評価を受け続けるかどうかは分からなくなりました。
とはいえ、新しい時代と新しい価値にはわくわくする気持ちを抑えきれません。
先述したなくなる職業の代わりに、新しい職業が生まれてきて、子どもたちは親世代の考えたこともない知らない職業に就きます。
どんな時代になろうとも、自分で考え、自分で知識や技術を習得し、そこから新たな価値を創造する子どもにしておくことが、何よりも大切です。

先日、6年生の中学受験を受けるという男の子と入試の演習をしました。その文章は「青春の在り方」という難解なもので、使われている語句も言い回しも少し古くて12才の子供にはまだ厳しかったと思います。
しかし、ゆっくりと読み解くと、真の人間になるために、貴重な青春期を好きなことも思いっきりしながら、自分の人格を鍛えるためのことも忘れないようにという内容が理解できました。その時、その男の子は顔を上げ「これ、今読んでおいてよかったわ。オレ、いやなことからは逃げがちやから」と私に伝えてくれました。
読書創造って、こういうことだよね、これは入試でもなんでもやり方次第で可能だな、そして、点数以上に大切なことだな、と感心しました。
読解力って、すべての基本。読み、解釈する力がなかったら、先の勉強が何もできない。自分をよくする方法も見えてこない。

教育はある種与えられるものですから、子どもの育ち方に大人は責任があります。
冷静に、でも、前向きに、学力をつけていきましょう♪

まず、読書ですよ。

posted by るみ先生 at 10:00| Comment(0) | 塾長のつぶやき