2018年03月03日

漢文がすらすら読めるようになる方法

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古文漢文は、中高生の悩みのようですね。でも、ちょっとやり方を変えたら、すらすら読めるようになる、と聞くと、その方法をやってみたくなりませんか?
実は、英語のヒアリング得意になる方法と同じなんです。
痛みを伴うけれど、確実に進歩する方法。
それは…
超レベルを上げた勉強をしろ!

高飛び込みをするとき、低い飛び込み台が怖かったら、高い飛び込み台を思い切ってやってからしてみろ!といいますよね?(言わない? 昨日、算数の某先生から聞いたネタです。)
英語のヒアリングは、1.5倍から2倍で聞く練習をしてから、1倍速にすると「聞き取れる!」ってなりますよね。(これはやっている高校生多し!)

漢文は、白文、漢字だけで読めばいいのです。返り点も送り仮名もなしに読む練習をします。
そんなことできない、というのは、基礎を知らないから。

そもそも返り点とか送り仮名って何でしょう?
漢文が日本に輸入された当時〜平安時代くらいまで、漢文は「中国語」として、そのまま読みます。でも、それって勉強の進んだ人でなければできない。
英語でも、英語の上にカタカナがふってあったり、言葉の意味が書いてあったりしますよね。
それが返り点や送り仮名。送り仮名が付くと、なんとなくなんと読むか、どんな意味か予測がつくでしょう?

雨降を「あめ ふる」と読んでも「あめ ふれり」と読んでもいいのですが、活用がなく時制が分かりにくい中国語を正しく理解するには、「降ル」とか「降レリ」とかついていると、断然分かりやすい。
これが送り仮名。多少の間違いや違いを気にせずに、しっかりと意味を抑えると「雨降」の読みが分かるわけです。

その送り仮名や読み方を分かりやすくするために生まれたのが、返り点。
主語の次に動詞(述語)が来ます。
修飾語や否定語(不・無)は否定したい語の上に、目的語(〜ヲ、〜ニ、〜ト)は動詞の下(「観花」→はなをみる)。こんな少しのルールを覚えてから、
助動詞的な漢字や、特殊な構文や漢字の意味を覚えていく。
古典文法を知っていたら、さらに最高。送り仮名の活用形が分かってくるから。
これらの基本を覚えるのに必要な時間はだいたい30分から1時間。
構文を覚えるのに必要なのは4時間くらい。
これで、漢文を白文で読めちゃいます。

そうしたら、学校の試験対策で勉強するときに、まず本文を漢字だけで写して、コピーを2〜3枚とって、
ひたすら、自分で返り点と送り仮名をつける!

晏子為斉相。出、其御之妻、従門間 而闚其夫。
あんし、さいしょうになる。いづるに、そのぎょのつま、もんかんよりして そのおっとをうかがふ。

と漢字だけで、読めればいいのです。

つまり、超ハードなものを自分に課す。
すると、どの生徒も「試験の漢文はすらすら読めちゃった!」とすごく簡単に感じ、かつイージーミスもしない。

動詞を蛍光ペンなどで色付けすると、ハードさが少し和らいで、感覚がつかめてきますよ。
posted by るみ先生 at 23:31| Comment(0) | 日記

「ことば」に具体性をもたせる方法

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つまらない文章と共感性を呼ぶ文章との違いは何でしょう?

運動会の感想を書かせると
「ぼくは100メートル競走に出た。3番だった。残念だった。」おしまい、のような文章を書く子どもがいますね。これはとても残念。字数が足りないからだけではなく、読み手が「ふーん」と情報だけを読み取って、何も印象に残してくれないから。
字数を増やそうとして、同じような事実を羅列すると、もう、読む気にもなれない。
どんな文章だといいのでしょうか?
これも基本に立ち返るといいのです。
そもそも、言葉・言語は現実とは異なります。ことばはそこに存在しないものをたちあげようとします。
抽象的なことであればあるほど、相手の頭には現実感が起こらず、すなわち何らの感情もかきたてられません。
そこで、五感をうまく使った表現を覚えましょう!
五感とは、いうまでもなく
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚、です。
五感で感じるものを言語化するだけでなく、そこに至る「気持ち」や「理由」なども書き加えます。

視覚の表現
・その日は、とても空が青く、白いくもがふわふわといくつかうかんでいた。すがすがしくて気持ちがよかった。よい天気で運動会日和に思え、うれしかった。
・走っているときは、白い地面しか見えなかった。頭の中もまっ白だった。必死だったのだ。
聴覚の表現
・パアンというスタートのピストルの音がひびいた。ぼくはびくっとしてしまった。あまりに大きな音だったからだ。
嗅覚の表現
ピストルの火薬の音がした。
つちぼこりのかわいた匂いがした。つらくなった。
触覚の表現
空気はすこし冷たい。
足のうらに砂のざらざらした感じが伝わってくる。
味覚の表現
汗がながれてきたのが口にはいり、塩っぽい味がした。

組み合わせます。
・〇月〇日、運動会があった。その日は、とても空が青く、白いくもがふわふわといくつかうかんでいた。空気はすこし冷たい。すがすがしくて気持ちがよかった。よい天気で運動会日和に思え、うれしかった。
 ぼくは100メートル競走に出た。走るのが苦手なぼくは、少し緊張していた。パアンというスタートのピストルの音がひびいた。ぼくはびくっとしてしまった。あまりに大きな音だったからだ。走っているときは、白い地面しか見えなかった。足のうらに砂のざらざらした感じが伝わってくる。頭の中もまっ白だった。必死だったのだ。つちぼこりのかわいた匂いがし、つらくなった。結果は、3番だった。汗がながれてきたのが口にはいり、塩っぽい味がした。一生懸命だった分、残念だったが、次はもっと順位をあげたいと思った。

どうでしょう?表現はたとえ稚拙でも、その時の作者の体験したことが現実的に伝わってきませんか?
心情などの概念は理解は生みますが共感は生みません。
だから、できる限り、現実に体験したこと、つまり五感で感じることをベースにして書けばいいのです。
五感の表現は、さまざまな感覚を読者に立ち上げます。その時、共感を呼び、感動もさせ、人を動かすという文章の一番の目的を果たします。

教室では五感を使った作文、言語ではない「五感」を言語化するトレーニングを早い時期から行います。論理力が上がってきた年齢で、理由・因果関係を考える際にも、「いやだから」とか「かわいいから」とか、抽象的なところや感情的なところで述べても説得力がありません。
具体的な内容を相手の頭の中に喚起させ、共感を呼び、説得力ある表現力をつけるのは、
小さい時からのトレーニング。

ちょっとしたものを五感でとらえて、表現する練習をしてはいかがでしょう?
小3くらいの時には、大変よい効果が出ること、そして、将来の語彙力をのばすこと、すなわち知能をあげること、まちがいなしです。

posted by るみ先生 at 22:01| Comment(0) | 学習方法