
夙川のさくらのにぎわいもそろそろ終わりです。今は教室からも見える枝垂桜が長めの見ごろをまだ続けています。
新学期に入りました。また、新入生も増えたり、中学・高校に上がっても継続する生徒さんも多かったりで、雰囲気も少し変わり、リラックスした雰囲気の教室も、ほんの少しぴりっとしています。
3月から始まった推薦図書が功を奏しています。今まで手に取らなかった本や、一人では読み切れなかった本の面白さに気づき、子供たちが変わりだしたのを感じます。
ところで、ご質問があったのですが、これらの本の選出の仕方は、良書であることだけではありません。良書でありながら、文体や挿絵などから手を出しにくい本、でも魅力が多くて、あるいは時期として読んでおくことが精神や学習によい影響を出す本を、時期に合わせて選んでいます。よい本で人気があり、お勧めしなくても手に取ってくれる本は入れていません。
たとえば、先月の安岡章太郎作「サアカスの馬」は、内容もすばらしく表現も面白いのに、小学生一人で読むには難しい言葉遣いがあるのと時代設定が分かりにくいのとで、人気がありませんでした。ですが、課題図書にすると同氏のほかの作品にもどんどん手が伸びて、昭和な文体も少し読みやすくなってきている様子です。
今月の課題図書「がちょうのペチューニア」は少し前は大変人気のあった絵本ですが、最近は面白い絵本の方に人気が移り、ちょっと下火。そこで課題にしたわけですが、お話から本を読むことの意味を知り、さらにペチューニアのシリーズをみんな次々に読破していきました。
今後の課題図書もお楽しみに。
さて、春期講習中には特別講座が2回ありました。ひとつは文化センターでの知能アップ講座。もう一つは、エニアグラムを用いた学習法講座。
どちらも盛況、ありがとうございました。
どちらも終了後にも嬉しい声をいただいて、ますますがんばる気満々です。
知能講座の方は、絵本の表紙を用いた知能のつけ方が大変が有効だと思い知りました。表現は「言葉」によりますが、読み取るのは言葉に因らないということを改めて実感。どんな脳器質特性を持った生徒も、まずはあらゆる事象から「読み取る」練習をすれば理解力が上がること、まちがいなしです。
学習法の方の講座は、二時間の講座につめこみすぎてしまったので、頭がいっぱいいっぱいになってしまったというお声もいただきました。
また、そんなに詰め込んだのに、まだ話足りないこともありまして、6月くらいにまた特別講座をタイプに絞って開こうかと思っています。
現在は夏の特別講座の企画が始まりました。そちらでは外部の先生方もお呼びする予定。お楽しみに。