松桜塾で教えるのは、
表現する技術
読み取って思考する技術
自分で考え出す技術
複雑で、かつ、身に付くまで反復練習が必要です。(国語ってそんなものです)
小さい時にはそれこそ必要とされるものはそこまで高度ではないので差も付きにくいのですが、
学年が上がると、そこに教養・語彙や技術のレベルアップやらが加わり、差が開くので大変です。
こんな風に習得しなければならないことが多い時は、どうすればいいか?
ずばり・・・・
楽しむこと!
最も成長する幼児期、彼らは言葉を覚えるのも、身体をうまく使うのも、文化的な動きを覚えるのも
面白がり楽しみ、何度も繰り返し、失敗を繰り返すと成長します。
取り組まないと、または取り組みで失敗することを怖がっていると、
とにかく習得が遅くなります。
楽しくしてあげてから提供すると、楽しいこと以外はしたくなくなり、苦痛を受け付けなくなります。
だから、どんなことも、一緒に、「楽しむ」方法を教えてあげましょう。
そうすれば、夢中で取り組み、割と早くに難しいこともマスターしてしまいます。
それゆえ、教室の取り組みはとっても楽しいし、間違えても怒られないのです。
2018年03月15日
習得しなければならないことが多すぎる場合は…
posted by るみ先生 at 23:00| Comment(0)
| 日記
2018年03月03日
漢文がすらすら読めるようになる方法

古文漢文は、中高生の悩みのようですね。でも、ちょっとやり方を変えたら、すらすら読めるようになる、と聞くと、その方法をやってみたくなりませんか?
実は、英語のヒアリング得意になる方法と同じなんです。
痛みを伴うけれど、確実に進歩する方法。
それは…
超レベルを上げた勉強をしろ!
高飛び込みをするとき、低い飛び込み台が怖かったら、高い飛び込み台を思い切ってやってからしてみろ!といいますよね?(言わない? 昨日、算数の某先生から聞いたネタです。)
英語のヒアリングは、1.5倍から2倍で聞く練習をしてから、1倍速にすると「聞き取れる!」ってなりますよね。(これはやっている高校生多し!)
漢文は、白文、漢字だけで読めばいいのです。返り点も送り仮名もなしに読む練習をします。
そんなことできない、というのは、基礎を知らないから。
そもそも返り点とか送り仮名って何でしょう?
漢文が日本に輸入された当時〜平安時代くらいまで、漢文は「中国語」として、そのまま読みます。でも、それって勉強の進んだ人でなければできない。
英語でも、英語の上にカタカナがふってあったり、言葉の意味が書いてあったりしますよね。
それが返り点や送り仮名。送り仮名が付くと、なんとなくなんと読むか、どんな意味か予測がつくでしょう?
雨降を「あめ ふる」と読んでも「あめ ふれり」と読んでもいいのですが、活用がなく時制が分かりにくい中国語を正しく理解するには、「降ル」とか「降レリ」とかついていると、断然分かりやすい。
これが送り仮名。多少の間違いや違いを気にせずに、しっかりと意味を抑えると「雨降」の読みが分かるわけです。
その送り仮名や読み方を分かりやすくするために生まれたのが、返り点。
主語の次に動詞(述語)が来ます。
修飾語や否定語(不・無)は否定したい語の上に、目的語(〜ヲ、〜ニ、〜ト)は動詞の下(「観花」→はなをみる)。こんな少しのルールを覚えてから、
助動詞的な漢字や、特殊な構文や漢字の意味を覚えていく。
古典文法を知っていたら、さらに最高。送り仮名の活用形が分かってくるから。
これらの基本を覚えるのに必要な時間はだいたい30分から1時間。
構文を覚えるのに必要なのは4時間くらい。
これで、漢文を白文で読めちゃいます。
そうしたら、学校の試験対策で勉強するときに、まず本文を漢字だけで写して、コピーを2〜3枚とって、
ひたすら、自分で返り点と送り仮名をつける!
晏子為斉相。出、其御之妻、従門間 而闚其夫。
あんし、さいしょうになる。いづるに、そのぎょのつま、もんかんよりして そのおっとをうかがふ。
と漢字だけで、読めればいいのです。
つまり、超ハードなものを自分に課す。
すると、どの生徒も「試験の漢文はすらすら読めちゃった!」とすごく簡単に感じ、かつイージーミスもしない。
動詞を蛍光ペンなどで色付けすると、ハードさが少し和らいで、感覚がつかめてきますよ。
posted by るみ先生 at 23:31| Comment(0)
| 日記
「ことば」に具体性をもたせる方法

つまらない文章と共感性を呼ぶ文章との違いは何でしょう?
運動会の感想を書かせると
「ぼくは100メートル競走に出た。3番だった。残念だった。」おしまい、のような文章を書く子どもがいますね。これはとても残念。字数が足りないからだけではなく、読み手が「ふーん」と情報だけを読み取って、何も印象に残してくれないから。
字数を増やそうとして、同じような事実を羅列すると、もう、読む気にもなれない。
どんな文章だといいのでしょうか?
これも基本に立ち返るといいのです。
そもそも、言葉・言語は現実とは異なります。ことばはそこに存在しないものをたちあげようとします。
抽象的なことであればあるほど、相手の頭には現実感が起こらず、すなわち何らの感情もかきたてられません。
そこで、五感をうまく使った表現を覚えましょう!
五感とは、いうまでもなく
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚、です。
五感で感じるものを言語化するだけでなく、そこに至る「気持ち」や「理由」なども書き加えます。
視覚の表現
・その日は、とても空が青く、白いくもがふわふわといくつかうかんでいた。すがすがしくて気持ちがよかった。よい天気で運動会日和に思え、うれしかった。
・走っているときは、白い地面しか見えなかった。頭の中もまっ白だった。必死だったのだ。
聴覚の表現
・パアンというスタートのピストルの音がひびいた。ぼくはびくっとしてしまった。あまりに大きな音だったからだ。
嗅覚の表現
ピストルの火薬の音がした。
つちぼこりのかわいた匂いがした。つらくなった。
触覚の表現
空気はすこし冷たい。
足のうらに砂のざらざらした感じが伝わってくる。
味覚の表現
汗がながれてきたのが口にはいり、塩っぽい味がした。
組み合わせます。
・〇月〇日、運動会があった。その日は、とても空が青く、白いくもがふわふわといくつかうかんでいた。空気はすこし冷たい。すがすがしくて気持ちがよかった。よい天気で運動会日和に思え、うれしかった。
ぼくは100メートル競走に出た。走るのが苦手なぼくは、少し緊張していた。パアンというスタートのピストルの音がひびいた。ぼくはびくっとしてしまった。あまりに大きな音だったからだ。走っているときは、白い地面しか見えなかった。足のうらに砂のざらざらした感じが伝わってくる。頭の中もまっ白だった。必死だったのだ。つちぼこりのかわいた匂いがし、つらくなった。結果は、3番だった。汗がながれてきたのが口にはいり、塩っぽい味がした。一生懸命だった分、残念だったが、次はもっと順位をあげたいと思った。
どうでしょう?表現はたとえ稚拙でも、その時の作者の体験したことが現実的に伝わってきませんか?
心情などの概念は理解は生みますが共感は生みません。
だから、できる限り、現実に体験したこと、つまり五感で感じることをベースにして書けばいいのです。
五感の表現は、さまざまな感覚を読者に立ち上げます。その時、共感を呼び、感動もさせ、人を動かすという文章の一番の目的を果たします。
教室では五感を使った作文、言語ではない「五感」を言語化するトレーニングを早い時期から行います。論理力が上がってきた年齢で、理由・因果関係を考える際にも、「いやだから」とか「かわいいから」とか、抽象的なところや感情的なところで述べても説得力がありません。
具体的な内容を相手の頭の中に喚起させ、共感を呼び、説得力ある表現力をつけるのは、
小さい時からのトレーニング。
ちょっとしたものを五感でとらえて、表現する練習をしてはいかがでしょう?
小3くらいの時には、大変よい効果が出ること、そして、将来の語彙力をのばすこと、すなわち知能をあげること、まちがいなしです。
posted by るみ先生 at 22:01| Comment(0)
| 学習方法